私たちが参加している、FIRST Robotics Competition(以下FRC) とは、世界最大規模の中高生を対象とする国際ロボット競技会で、毎年異なるルールに基づき60kg程のロボットを設計し競い合うロボコンです。

1992年の設立後、現在アメリカを中心に4000チームほどが毎年参加しています。この大会では毎年、社会問題に関連した異なるテーマ、ルールが1月上旬に発表されます。

予選大会は2月下旬〜4月上旬にあるため、2〜3か月ほどでロボットを完成させる必要があります。1月上旬から3月末までのロボット製作期間はビルディングシーズンと呼ばれており、この期間中にロボットの設計からプログラミングなどすべてを行います。

非常に短いスケジュールの中で大会で活躍するロボットを作るためには、ロボット技術の他にも、搭載する機能に対する見極めや、即席で組まれる他チームと協力して戦略を立てる事など、様々な能力が必要です。この事は他のロボコンとは異なるFRCの魅力であると同時に、FRCならではの難しさでもあります。

またFRCは “More Than Robots”という理念を掲げています。これは直訳すると、「ロボット以上の何か」という意味です。FRCでは「ただロボットを作る」という事以上に、ロボット製作で得た経験を、どの様にして社会へ活かしていくのか」という事を非常に重視しています。

そのためFRCへの参加にはロボット製作の他に、資金調達や社会奉仕活動も行う必要があり、「ただのロボコンを超えたロボコン」です。

FRC2023 シーズンのゲームルールは、こちら
今年度のSAZANKAの競技動画は、こちら (youtubeへ飛びます)